こんにちは。マーケティング室の田崎です。
今回、タイトルにもあります通り「飲食店厨房の排気問題」について解説します。
このお問い合わせ、弊社の中でも圧倒的に多く、
月に2-3件ほど従業員様やオーナー様より困っていると問い合わせをいただきます。
たとえば、
・調理中の料理の煙が客席まで出てしまう
・排気ファンの音がうるさく、お客様にご迷惑がかかってしまっている
・換気の能力が弱く感じる
・ガス機器を使うと暑くて厨房にいられない
など、状況はさまざまですが換気不良はお店の営業にも関わってくる重大な問題だと思います。
弊社にお問い合わせいただければ、現場状況などからおおよその原因を判断しますが(可能な限り)
複雑な状況ですと現地調査を行うので時間がかかってしまう場合があります。
その間に原因さえも分からないと不安なりますよね。
そこで換気不良が起こりやすい原因と対応策をお伝えします!
①フィルターの未清掃
長期的に清掃していないと目地が詰まり排気不良を起こします。
(※飲食店では油などで通常よりも汚れが付きやすいので注意。)
特に半年以上フィルターを掃除していない場合は、清掃するだけで換気能力が改善する場合があるので
当てはまる方、是非一度お試しください!
②機器の劣化
換気扇の交換目途は10年程度と言われており、古い機器ほど換気能力は低下していきます。
居抜きで前店舗の設備をそのまま利用している場合は設置年数が分からない場合がほとんどです。
見た目の劣化が激しい場合は機器を新しい物に交換すると改善することをおすすめします。
③能力不足
「比較的新しい機器を使用しているにも関わらず、排気が弱い気がする・・・」
その場合に多いのが換気扇自体の能力不足が挙げられます。
換気機器には能力によって換気できる量が違います。
例えば100の能力の機械を入れても厨房機器の熱量が200あれば、超えてしまった分の100は排気しきれずに
厨房内や客席まで充満してしまいます。
問い合わせにもある、煙や熱で困っているパターンにも当てはまります。
居抜き物件などは、換気扇がそのままに、厨房機器を増やした場合に多く発生します。
特にオーブンや炭火の焼き台などは熱量が多いので、既存の換気では賄いきれなくなりトラブルが起こります。
その場合、今ある厨房機器から熱量計算し、正しい能力の換気扇を設置させて頂きます。
④給気不足
「機器の能力は十分なのに、排気が全然出来ない。」
このパターンのお問い合わせもたくさんありますが、この多くは
「排気に対しての給気が足りていない」が原因のほとんどです。
③で説明した通り、換気(排気)扇にはそれぞれ能力があり必要な換気量が決まっています。
換気の基本ルールとして、原則 排気する容量に合わせて外部から同じ量の新鮮な空気を取り入れなければいけません。
排気が強く給気が足りない、設備用語でいう「負圧」になっている状態となります。
肺から大きく息を吐き続けると最初は勢いがあったけど、だんだん弱くなっていき、最後は息が止まってしまいますよね。もう一度大きく息を吐きだしたいときは、新しい空気を吸い込まないといけません。
それと同じ現象が部屋内でも起こり、吐き出す力のみが強すぎてもうまく換気は行われません。
また、引っ張る(吐き出す)力が大きいので「扉が開きにくい」場合もこの現象時に起こります。
その際は新しい空気の取り入れ口(給気)を作らないと改善されません。
窓や扉を開ければ済むのですが、夏冬など寒暖差が激しい時期はなかなか厳しいですよね。
開口を使える場合は良いのですが出来ない場合、機械を用いて給気を強制的に部屋内に入れる施工を行います。
現場状況にもよりますがダクトを使い外部へ繋げるので予算も上の工事よりはかかる場合が多いです。
以上、原因として多いトラブルをまとめてみました!
お困りの際、最近換気が弱くなってきたなあと感じる方、オープン時から換気が上手くいかない方は
一度上記項目をチェックしてみてはいかがでしょうか!
フィルター清掃以外の場合は、専門業者に確認してもらうのが一番かと思いますので
お困りの際はぜひ一度弊社HPよりお問い合わせください!
ここまで読んでいただき、ありがとうございました!